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青森県八戸市の特殊清掃のご依頼は10年の実績のある私共へ 先行きを苦にしての覚悟の自殺


こんにちは。
久しぶりのブログの更新になります。

現場がたてこみ身動きの取れない状態になりまして
ブログを書く余裕すら無くなりました。
今日は、超久しぶりに弘前事業所に勤務しているので
久しぶりにブログを書く余裕ができました。

今日のブログは先日の事でした。

私共の協力業者様の葬儀社さんより電話がありました。

明日、通夜をされるご葬家様より実家の掃除を
していただける業者はないかと言う相談があり
私共に電話をしたと担当者が言いました。

今回の掃除と言うのは、故人様が自宅にて手首と
首筋を包丁で切り覚悟の自殺をして発見された。と
自宅が血の海で足の踏み場もないほどひどいので
まずは、掃除をして欲しいと言う依頼との事でした。

早速、ご葬家様の時間の都合に合わせ東北道を飛ばし
お見積りの時間に間に合わせご実家の前で待ち合わせを
しました。

暑くなり始めた頃の出来事で、家中が血の海で足の踏み場も
ないと言う事でしたので万が一の場合に備えシューズカバー
などの準備をして時間まで待っていました。

するとご夫婦でこちらに歩いてくる人がいました。
私を見るなり頭を下げてくれた方がご葬家様のご夫婦でした。

ご挨拶をして今回の件のお話を入室する前に
お聞きする事にしました。

去年の4月に父が病気で他界してそれまでは、父と母の
2人で暮らしていたのだが父の看病で長いこと
母も苦労していたと言います。

父が他界して、母も支えを失ったのかふさぎがちになり
うつ病を発症してしまいました。
通院しながら気晴らしをかねては、色々な場所へ連れ出して
気分転換をしてもらったりしていた矢先にこの様な事に
なってしまった。

警察の調べでは、事件性も無く遺書なども見当たら無い為
突発的な自殺では無いか?と言う。

火葬が終わったらお骨を実家に置きたいので火葬が終わるまでに
実家の掃除をして欲しいと言うのがご葬家様のご要望でした。

早速、カギをお借りして中に入る事にしました。

娘さんご夫婦は、中に入るのは怖いと言う事で
車の中で待っていてもらう事にしました。

玄関のカギを開けドアを開けると血液が腐敗した
臭いがしました。

思わずマスクをして中に入ると玄関からまっすぐな
廊下がありました。

玄関で靴の上にシューズカバーを履きそのまま
中に入って行くと、廊下の奥の方に大量の血がありました。

その血の海の横をには扉があり、扉を開けるとトイレでした。
トイレで用をたしている時に左手首を包丁で切ったのだと
血の飛び散り方で大体の想像がつきました。

手首を切りその後、1階の仏間に行き仏壇の前で座っていたようです。

それでも死にきれなかったのか、それとも切った手首が痛くて
たまら無くなったのか寝室の布団に一時横たわった形跡もありました。

その後、台所に行きシンクに頭を出して首筋を自分で切り
もうろうとしながらまたお父さんの居る仏壇の前に倒れ
お亡くなりになったのではないかと痕跡をたどると
お母さんの生前の足取りがわかりました。

人間の体にこれほどまでの血があるのかと思うほど
家中が血の海で血が腐敗していました。

血の付いた物は処分してそれ以外は掃除をして欲しいと言う
ご依頼でしたので作業に数は朝から始めれば夕方の3時頃には
終わるくらいの仕事でした。

腐敗臭も初期の段階なので消臭剤を2~3回に分け
成分除去消臭をすれば簡単に消臭できる臭いです。

一通り中を見て回ると亡きお父さんとお母さんは本当に
仲良しだったのが至る所にある写真などで分かりました。

また、仏壇の横にあったテーブルには血の付いた
一通の手紙が広げて置かれていました。
少しのぞいて見るとお父さんが入院中にお母さんに
あてて書かれた手紙のようでした。

手首を切った時に最初に仏間に入った訳がこれで
ようやく理解が出来ました。

お父さんと離れたお母さんは淋しさのあまり病気になり
お父さんのそばに早く行きたくて覚悟の自殺をしたのだろうな~と
素人の私でも推測ができました。

全ての部屋のチェックも終わり玄関を出てカギをかけ
ご葬家様の待つ車へと行きました。

中の様子を事細かに説明すると、娘さんがうなずき
警察の方が話されたとうりの様子です。と
ビックリした様子で私の顔を見て泣いていました。

仏壇の横のテーブルの血の付いたお父さんからの
最後の手紙や細かな事は、警察は話してはいなかったと言います。

その手紙は、父が亡くなった時にコピーしてあるからいら無いと
とにかく明日通夜で明後日が葬式で火葬になるので
遅くてもあさってまでには掃除を終わらせてほしいと

私はスケジュールを調整し明日朝より原状回復作業をするつと
娘さんご夫婦にお約束をして委任状や契約書を作成しました。

実家のカギをお預かりして早速廃棄物の段取りや
明日のスタッフの配置の割り振りを電話ですませ
事務所に戻る事にしました。

後日、3名のスタッフで原状回復作業をして午後3時には
予定通りに終了しました。

確認の為、娘さんご夫婦ご実家の中に入ってもらい
血の海だらけの家が何時もの実家に戻った事に
安心したのと自らの命を絶った母の死の悲しみに
しばし泣き崩れていました。


先日、NHKスペシャルで人生の終え方と言う番組がありました。
人には色々な人生があり色んな人生の終え方あります。
病気でお亡くなりになられる方、老衰でお亡くなりに
なられる方、自らの意思でお亡くなりになられる方
様々な死があります。
度の死がよくて、どの死が悪いなど一概には言えません。

ただ、一つ言える事は残された大切な人への配慮も
必要なのではないかと言う事はこの仕事をしていて
何時も感じます。
先にゆく者の礼儀かもしれませんね。

私共では、急なご依頼にも対応出来るように常に準備を
整えています。

今回の事例では、自殺をはかったご自宅にて
通夜や葬儀を無事にあげる事もできました。
ご葬家様からは父が建てた家から母を送りだせる事が
できて本当に良かったと感謝されました。

通夜や葬儀にお越しに来られた方も違和感をまったく
感じる事なく皆様ここで亡くなったの!
本当に!ぜんぜんそんな感じしないし血の後も
全く無いから分からないとビックリされていたと
後から聞きました。
この様な原状回復作業が出来るのも10年間の経験と
実績があればこその技だと自負しています。

もしもの時には、ぜひ、私共をご指名ください。